施工前(現場調査)
子どもの頃。
お正月に親戚の家へ集う。
なんだか切なくなるような懐かしい思い出です。
今回はそんな,巣立った家族が正月に集う家です。
息子さんからの相談でした。
「あの家は寒すぎる。」
「あんなところへいたら病気になる。」
「いい方法は無いだろうか?」
息子さんは内窓プラマードU等を知り,ご両親の家を改修しようと思い立ったそうです。
とても温かい気持ちになるいい話です。
玄関はもちろんありますが,通用口になっている掃き出し窓です。
2階のテラス窓
縁側の窓
プラン検討・提案
日本家屋は窓が多いのです。
元来通気性の良い日本家屋は清潔で長持ちするものでした。
しかしライフスタイルが変わり,現代では気密性・断熱性が重視されます。
新築住宅の次世代省エネ基準でも分かる通り,今求められているのは
断熱性・気密性
なのです。
そのような中,いくつかのことに気がつきました。
まず,大きな掃き出し窓2枚。
これはプラマードを付けると,ご両親の使い勝手が悪い。。。
少し足が不自由になった,ご両親に2重サッシの掃き出しはいかがなものだろう。
アタッチメント付複層ガラスを取り付けるには,サッシの動きが悪すぎる。。。
交換しかない。
しかし,例え5mmでも段差を付ける訳にはいかない。。。。
掃き出し窓2箇所は段差が0の
壁カットモール工法
を採用しました。
続いて縁側の二間の窓2枚。
これは東側・縁側という条件もあり,当初アタッチメント付ペアガラスを
検討しましたが,ここも致命的にサッシが傷んでいました。
ほとんど動かないに等しい状態です。
コストパフォーマンスから,プラマードUも検討しましたが,様々な条件から
納まりが悪い。
ここはやはり天下の宝刀
スマートカバー工法
で外窓交換となりました。
その他の小窓4箇所は当初の予定通り,アタッチメント付ペアガラス交換。
勿論,採用ガラスは全て
Low-E複層ガラス・アルゴンガス入
です。
このガラスの性能は
アタッチメント付ペアガラスの中空層6mmで熱貫流率2.1
外窓交換で採用したエピソードの中空層12mmなら熱貫流率1.3
熱貫流率1.3という数値がどの程度の断熱能力かと,分かりやすく
説明させていただきますと
屋外が氷点下20℃くらい,室内が20度℃で湿度60%ぐらいで結露しないレベル
と言えると思います。(但し,無風が条件)
福山市 H様邸窓改修工事(スマートカバー&壁カットモール工法) ②
施工編 に続きます。
切り取った後,サッシを外します。
このあたりは通常の壁カット工法です。
古いサッシを撤去。
新しいサッシの枠を取り付けます。
新しいサッシの取り付け。
ここももちろん同じ。
取付中の写真がないのですが,このような「モール」と呼ばれる部品で切った部分を隠します。
壁補修等の費用も無く,つなぎ目も無いため,
安く,綺麗で,早い!
まるで「吉○屋」の牛丼のようです。
写真を取り忘れてしまい分かりにくいのですが
こんなアルミの部品を取り付け,切った壁を隠します。
もちろん,しっかり防水処理します。
段差を気にする必要のない窓はスマートカバー工法で対応。
2階ですが,足場不要で,室内からの施工でバッチリ。
安い・早い・綺麗!
施行後
お母様が過ごされたり夜眠られる場所は,
勿論エピソード。
木目調樹脂複合サッシのガラッと雰囲気も変わり,大開口ながら優れた断熱性を確保できます。
2Fの廊下・テラス部分は,スタンダードなフレミングJで。
廊下のスマートカバーの外観。
美しい反射光がLow-E複層ガラスであることを訴えています。
その他アタッチメント付ペアガラスも勿論Low-E複層ガス入り。
同様に美しく反射するのは,高断熱金属皮膜コーティングの証です。
福山市H様,ご協力ありがとうございました。
施行後のご感想,正月にご家族が集い,どのような感想をもたれたか。
また後日アップしたいと思います。